2012年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

CISV

2010年8月31日 (火)

息子たちの夏(6)

11歳ビレッジのキャンプ中は、毎日どんなことをするのでしょうか?

CISVの目的は国際交流と世界平和ですので、遊んでいるようでも実はものすごくよく練られたアクティビティをします。例えば、キッズに世界地図を描かせるというアクティビティがあります。皆さんの予想通り、欧米のキッズが描く世界地図では欧米が真ん中で、日本は端っこです。日本人が描く世界地図は、もちろん日本が真ん中ですよね。それを見て、最初キッズたちはお互いに腹を立てるんだそうですが、だんだん理解していく・・・・ということらしいです。どの国で開催されても、アクティビティはだいたい同じようなものだとのこと。

1週目からのアクティビティのだいたいの様子を書いてみますね。

1週目は、お互いを知るためのアクティビティをします。ネームゲームやジェスチャーゲームなど。キャンプ開始後間もないので、リーダーたちのテンションは高いそうですが、子どもたちはまだ静かなんだそうです。

2週目は、言葉の壁や国境を越えた友情を深めるためのアクティビティ。この週の週末に、仲良くなった他国の同性の子どもとペアでホームステイします。

3週目は、「愛」「世界平和」といったプロジェクトに皆で取り組むそうです。キャンプ後半に入ると、ルームメイトが変わります。ルームメイトは必ず同性の他国の子どもです。キャンプサイトによって、2人部屋のこともあれば12人部屋なんていうことも。

4週目は、キャンプの思い出作りです。男子が女子をエスコートしてフォーマルディナーしたり、カジノナイトがあったり・・・。(男女ともに盛装します) 最後の夜は、ほとんど徹夜で別れを惜しむんだとか。

言葉だけで「世界平和」の重要性を説くのは簡単ですが、実感するのは難しいことですよね。「世界平和」を学ぶため、CISVでは体全体を使ったアクティビティに満ちています。子ども時代に体全体を使って学んだことは、一生忘れないと思います。

このようなアクティビティ以外に、遠足やショッピングの日もあります。それ以外に、今回は屋内での運動会もありましたし、近くの小学校のプールに行ったりもしたそうです。また、重要な行事として、どこの国も必ず1回、自国の民族衣装に身を包んで踊りをしたり、文化を紹介したり、食べ物を提供したりする日があります。これが「ナショナルナイト」です。スポットライトを浴びる日です。欧米の子どもが多数派の中では、日本のナショナルコスチューム(浴衣、法被)や踊り(さくらさくら、ロックソーランなど)、お土産は、人気があるんだそうです。

長男と次男は口をそろえてこんなことを言っています。「歴史の浅い国のナショナルナイトは、つまらない。」 「どこの国」とは言いませんが(笑)。歴史とか伝統の重要性を認識するよいチャンスだと思います。

帰宅した次男は、「4週間過ぎたなんて信じられへん。1日しか経ってへんみたい」と言いました。浦島太郎みたいですね。

まだまだ暑い日が続きますが、我が家の夏は終わりました。

学校はもうすでに8月23日から始まっています(涙)。夢から覚めて現実の世界へGo!

息子たちの夏(5)

さて、次男はどんな子と友達になったのでしょうか? 

「アイスランドのオリィとアオスケと、ノルウェーのヨルゲンと仲良かった。アイスランドの人が友好的やった。」

のだそうです。「アオスケ」というのは実は正しい名前ではなく、もっとアイスランドっぽい発音の名前(どんなん?)なんだそうですが、次男の耳には「青助」と聞こえたため、勝手に「アオスケ」ということにしてそう呼んでいたんだそうです。キャンプ半ばで、次男はアオスケと一緒に東京のあるご家庭に2泊3日のホームステイをしました。持っていったナショナルコスチューム(浴衣と法被)は、ノルウェーのヨルゲンとグレートブリテンのクリスと交換したそうです。

あら? アジアのキッズとは仲良くならなかったのでしょうか? 私の感覚だと、アジア人同士って結構通じるところがあって、仲良くなるケースも多いのではないかと思ったのですが。今回のキャンプへのアジアからの参加国は、フィリピンと中国でした。次男に尋ねると、「へ?仲良かったよ。」と言っていました。仲良くなった子はたくさんいるけれど、その中でも特にアイスランド人が友好的で気が合う、という印象を次男は持ったようです。ちなみに長男が2年前にポルトガルビレッジに行った時は、「日本人はフランス人と気が合うねん」と言って帰ってきました。(これは単に、英語ができない者同士なのではないかと私は推測しています) まず「どこの国の人か」ということが気になるのは大人のほうで、偏見のない子どものほうが、最初から人物本位で人を見ているのかもしれませんね。

パンパンに膨らんだ次男のスーツケースは、翌日に宅急便で届きました。中身を全部出すと、交換した服(ナショナルコスチューム、Tシャツ、帽子などの小物)と交換したお土産と洗濯物の山でした。欧米のデパートのような匂いが充満していたので何かと思ったら、フランスの女の子からもらった香水のサンプルでした。「お母さんへのお土産」だそうです。

キャンプ出発前に国ごとに「しおり」を作って皆に配るのですが(←これは参加するキッズの親の仕事です。CISVは旅行社ではないので、保護者の準備も結構いろいろあるのです。)、しおりには参加キッズとリーダーの自己紹介や、その国についての説明が写真とともに紹介されています。これを見比べるのも楽しみの1つなのです。今回目を惹いたのは、フィリピンの参加者の自己紹介文でした。揃いもそろって、「私はフィリピン人であることを誇りに思う。なぜかというと・・・・」と書かれていました。こんなことをサラッと書けるのはよいことだと思います。

2010年8月30日 (月)

息子たちの夏(4)

先週の金曜日に、次男が4週間のインターナショナルキャンプから帰ってきました!

次男はこの夏、CISVの「11歳ビレッジ(国際子ども村)」に参加していたのです。CISVについては以下をご覧ください。

http://keikosopinion.air-nifty.com/language/cisv/index.html

次男が派遣されたキャンプサイトは、栃木県の那須高原でした。那須といえば、「静養」というイメージですね。私は毎日那須高原の天気をチェックしていたのですが、だいたい京都よりも気温が5℃低い! うらやましい限りです。でも、雨や雷も多かったとか。

12カ国から来た11歳の子どもたちとの共同生活は、笑いあり、沈黙あり、涙あり、衝突ありで、喜怒哀楽は国籍に関係ないんだ、同じ人間なんだということを、次男は実感したようです。言葉はあまり通じなくても、嫌なヤツは嫌だし、ずるい子もいたりする。乱暴な子もいる。でも親切な子や優しい子はちゃんとわかる。当たり前と言えば当たり前のことですが、大人になると、変に遠慮したり妙な偏見があったり、外国人を前にすると自信を失ったり逆に腹を立てたりして、共通点よりも相違点のほうが気になりがちです。

キャンプ半ばで、みんなで振り返りのディスカッションをしたそうです。トピックは、「他の参加者に何を期待するか、そして自分は何を期待されていると思うか」。いろいろな意見が出て、それらを次の4つのルールに集約させたとのことですので、そのまま英語で引用しますね。

1. Respect myself and others at all times.
2. Respect all property. (mine, others and the campsite)
3. Appreciate others and be appreciated.
4. Create a safe camp.

本当に基本的な内容ですが、日本の感覚と最も違うところは、"Respect myself."が第一に挙げられていることではないかと思います。日本だったら、「友達を大切にしましょう」とか「協力しあいましょう」という概念がまず出てきて、「自分を大切にしましょう」とか「自己を尊重しましょう」などというのが最初に挙げられることはまずありません。

"Respect myself." はすべてのルールの土台になる大切な考えだと、私も思います。なぜなら、自分の気持ちをありのまま受け止めて大切にできない人に、他人の気持ちを推しはかったり、尊重したりすることは不可能ですから。

2010年8月 3日 (火)

息子たちの夏(2)

長男が臨海学舎から帰宅したのと入れかわるように、次男が4週間にわたる「国際子ども村」(CISVです。Children's International Summer Village)に出発しました。4週間のインターナショナルキャンプですから、夏休みのほとんどを親から離れて過ごすことになります。世界12カ国から来た同年齢の子どもたちと共同生活をします。

(「国際子ども村」については「CISV」のカテゴリーをご覧ください。)

次男の派遣国は日本です。現在、関東のとある避暑地で、12カ国・48人の子どもたちと楽しく過ごしていることと思います。(英語に苦労しているかな?)

今回の参加国は、カナダ・中国・イタリア・ノルウェー・フランス・アメリカ・ドイツ・フィリピン・イギリス・ポルトガル・アイスランド・日本の11歳の子ども48人。参加キッズの年齢は11歳限定です。理由は次の通りです。 
●生理的、情緒的に安定している 
●順応度が高い 
●自分のことはなんとか自分でできる 
●ホームシックにかかりにくい、かかっても短期間で克服できる 
●まだ外国人に対する偏見がない 
●言葉よりもジェスチャーなどでコミュニケーションがとれる

各国から11歳の男女各2人と、引率の大人のリーダー1人が、国の代表として派遣されます。毎年世界各国で「国際子ども村」が開催されており、応募の際は派遣国を選べません。長男の時はポルトガルに派遣されました。今回、次男は自国開催キャンプの日本代表ということになります。しかし、どこの国のキャンプでも、アクティビティの内容に差はないようです。そしてキャンプ内の共通語は英語。キャンプサイトのスタッフを入れると、「国際子ども村」は総勢約72人の多国籍編成で、世界の縮図のようですね。48人の子どもたちが民族衣装を着て整列する様子は、それはそれは壮観です。大人たちもこんなふうに国の壁を乗り越えて仲良くできれば・・・という思いが自然に湧き起こります。そしてそんな思いこそが、まさにCISVの理念である世界平和と国際交流なのです。

11歳でこんな体験ができるプログラムは、本当に貴重です。私も11歳に戻れるものなら参加してみたい(笑)。

4週間分の荷物を用意するのに、次男と私はまるまる2日かかりました。仕事のない日に集中してやりましたよ。荷造りの途中で、「必要なものがない!」と気付き、近くの商店街や100円ショップ、薬局に買いに行くこと3回。大きなスーツケースがパンパンに膨らみました。

国際子ども村での経験は、忘れがたい思い出となるでしょう。一か月もの間いろんな国の友達と一緒に過ごし、次男は何を感じ取るでしょうか? 楽しみです。 

2010年2月21日 (日)

ジョンとロバート

この間、ロバートとロバートの両親から手紙がきました。

ロバートは、1年半前の夏に我が家に2泊ホームステイした中国人の男の子です。ジョンという子と2人で我が家に泊まりました。当時11歳で、我が家の長男と同じ年齢です。この年、関西でCISV(国際子ども村)の11歳ビレッジが開催されました。

CISVとは?? という方は、以下をご覧ください。

http://keikosopinion.air-nifty.com/language/2009/08/post-bbe7.htm

手紙の中に、家族写真が入っていました。家族みんなが福々しい、いい顔をしています。ロバートは広州に住んでいて、来日回数はすでに2,3回。一昨年我が家に来た時のジョンとロバートは、全身アディダスとかナイキのものを身につけていて、日本のデジカメをぶらさげていました。いかにも裕福で、大切に育てられた中国人の子どもと言う感じでした。

今回届いた手紙は、ロバートからのメッセージとお母さんからのメッセージが、原稿用紙3枚に、なんと中国で書かれていました!(我が家からの手紙は英語なのに、なんであちらからは中国語なんでしょうか??) 

とにかく、我が家の息子たちもナマの中国語に興味津津。

「漢字や~。僕、中国語読めるわ~。これって『身体健康』やん。」
「でも日本の漢字と違うなぁ」

考えてみれば、子どもにとっては珍しい簡体字。私はといえば、「いつか本格的に中国語勉強しよう」と思い始めて20年くらい経ってしまっていますが(苦笑)、忙しさに取り紛れて、まだ勉強できていない状態。

何て書いてあるのかな? カンで読み進めていくしかありません。

ロバートがもう中学生になったこと。水泳を楽しんでいること。引っ越ししたこと。日本で過ごした夏を今でも思い出すこと。そしてその時のことを感謝しているということ。子ども同士でもっとやり取りできるといいね、ということ(←ちょっと自信がありませんが)。

だいたい、こんな感じでしょうか。

ここで私は、息子たちにぜひ伝えたいことがあります。

息子たちよ。君たちの学校の友達は、塾で忙しい子が多いね。そして、彼らは他の子よりも少しでも点が取れるよう、ライバル意識をもって日々研鑽している。

たしかに、学校の友達、塾仲間、受験仲間、他校の生徒は、良きライバルです。しかし、彼らは本当のライバルではありません。

では、誰が本当のライバルなのでしょうか。

お母さんの考えでは、ジョンやロバートのような中国人の子どもたちが、近い将来の君たちの本当のライバルだと思います。あと、インド人もそうです。もちろん、中国人とインド人以外にも、野望を持った有能な子どもたちは世界中にたくさんいるでしょう。

そして、彼らはライバルであると同時に、同じアジア人としての仲間でもあるんですよ。共存していく仲間です。

そういう意味で、ジョンやロバートという中国人の友達を既に持っている君たちは、ラッキーですね。

ところで、グローバリゼーションということばがあります。一言で言うのは難しいのですが、地球規模で人や物などが密接につながり合うことです。

ですから、周りの子と比較してちょっとぐらい点が良かったとか、悪かったとか目先のことで一喜一憂するのではなく、グローバルな(地球規模の)土俵で勝負することをいつも意識しておいてほしいと思います。そのためには、長期的なものの見方ができることはとても大切です。

もちろん学校の勉強はとても大事ですよ。将来の君たちの能力の土台となるものですから。先生のおっしゃることをしっかり聞いて、倦まずたゆまずコツコツ取り組んでください。他人の話がしっかり聞けないような人間は、どこの世界にも通用しませんから、そのつもりで。

さて、君たちにとって何が一番大事かというと、将来、どんな知識・技能・経験を使って自分は社会に貢献できるのかということだと思います。これについて、君たちの自由な想像力・思考力をもって絶えず自問自答し、そのために何をどのようにどういう方向に向かってなすべきかを、自分で考えてほしいと思います。

自分の頭で考えることが大事なのですよ。なぜかというと、テストのように正解が1つだけではないので、学校や塾で正解は教えてもらえません。人によっても違います。(実は、世の中には、正解が1つの問いよりも、正解がない問いや、正解がいくつもある問いのほうが多いくらいなのです)

君たちの舞台はもはや日本国内だけではない。

世界全体です。

たとえ国内で日本語を使って仕事をしていたとしても、ジョンやロバートのことを思い出し、地球全体を視野に入れて考え、行動していくことが必要だということを、忘れないでいてほしいと思います。

2009年8月20日 (木)

夏の子どものキャンプ(2)

先日、小6の長男が7泊8日のインターナショナル・ユース・ミーティング(IYM)というキャンプから、無事帰ってきました!九州の阿蘇山の麓に滞在していました。(IYMを主催しているCISVという組織については、ここ数日のブログを参照してください。)

以前にも書きましたが、IYMは、5カ国から6人の子どもたちとリーダー、スタッフが集まり(全部で40人くらい?)、ひとつのテーマに沿って学習するキャンプです。今回、長男が参加しているIYMには、タイ・ベトナム・インドネシア・スペイン・日本から12~13歳のキッズが参加しています。共通言語は英語で、今回のテーマは環境問題でした。

キャンプサイトのお風呂は温泉だったそうです。普通、日本人以外の人は他人と一緒に裸になってお風呂に入る習慣がないということですが、どうだったのでしょうか。

やはりどうしても抵抗があるんでしょう、裸で入る時間と、水着を着て入ってもよい時間が分けられていたそうです。長男はもちろん裸で入っていました。タイの男の子たちもこの時間帯に日本人と一緒に入浴したらしく、それがきっかけで、タイの男の子たちととても仲良くなって、よく一緒に遊んでいたそうです。

キャンプの終わりには、一人一人にメッセージを書くのですが、長男のメッセージ帳を見ていると、タイ人の男の子はこむずかしい(けれども意味のない)こと書いていて、12歳がよくこんな英語書けるなぁ、と感心してしまいました。みんなは大体、「またね~」「会えてよかったよ!」などということを書いているのですが、タイ人のベガスはこんなことを書いていました。

「唾液の中にウイルスはどれくらいいるのか?」

なんで12歳のノンネイティブがこれを英語で書けるのか? 謎です。普段も、長男に「エネルギーが何とかかんとかか?」ということを英語で聞いていたらしく、長男はさっぱりわからなかったので、I don't know. といつも言っておいたようです。それでも、よく一緒に遊んでいたということですので、一体、どんな会話がやりとりされていたのか、これも謎です。

CISVのプログラムでは、たとえ子どものプログラムであろうと、「フォーマルナイト」や「カジノ」というお楽しみがあります。フォーマルナイトは、盛装して男子が女子をエスコート。ペアになった男女で一緒にディナーをいただきます。誰とペアになりたいか、紙に書いて事前に出すのですが、長男は誰でもよかったらしく今回は出さなかったんだそう。すると、スペインのかわいらしい女の子とペアになりました。(去年のポルトガルビレッジのフォーマルナイトでは、ロシアの女の子とペアになりました。)一緒に食事、といっても、英語ができなくては話が続かないので、長男はモクモクと食べることに専念していたに違いありません。

前回のビレッジよりは、英語の必要性を強く感じたようです。でも楽しい8日間だったようで、各国からのお土産もたーくさん持って帰ってきました。Tシャツの何枚か交換しました。母としては、このキャンプをきっかけに自分自身で課題を見つけて頑張っていってほしいです。期待しています。

2009年8月19日 (水)

CISV(国際子ども村)について(4)

それは、3年前の秋、美容院で雑誌を読んでいたときのことでした。当時の安倍元首相夫人の昭恵さんのお母さんの談話が載っていました。(記憶をたどって書いてみますが、もしかしたら細かい部分に間違いがあるかもしれません。ご了承ください。)

昭恵さんが聖心女子学院初等科の小学生だったとき、海外へ行かせることを考えたお母さんが小学校の先生に相談されたそうです。すると、CISVという団体を紹介されました。そして、昭恵さんは小学5年生のときにカナダで4週間CISVのプログラムに参加しました。帰国後、昭恵さんはこれまで以上に活発になったということです。

これを読んだ私は、手帳にとりあえず「CISV」とメモをしました。そして家でネットで検索して、関西事務局に電話で問い合わせ、派遣説明会があることを知りました。ホームページを見る限りにおいては信頼できそうだな、という感想を持ちました。そして、年明けに大阪での説明会に一人で参加してみました。説明を聞いたり資料をもらってみて、「私が11歳だったら、絶対行きたい!」と思うような、魅力的なプログラムでした。さらに、私が小学生の海外滞在について考えていたときに感じたジレンマに、一筋の光が差し込んだように思いました。

以前、小学生が海外で有益な数週間を過ごす方法を模索していた時に私が感じたジレンマは次のようなものでした。ネイティブばかりの環境に放り込む(サマースクールなど)か、日本人ばかりの研修ツアーに参加させるか。

前者のメリットは、かなりインパクトのある異文化体験ができること。英語のできなくても、自分でなんとかコミュニケーションを取る努力が必要なこと。デメリットは、英語ができないと本当に楽しめるのかどうかはわからないこと。もしかしたら、友達もできずつらい経験となる可能性もあること。何か問題が起こった時、うまく伝えられなことで不利益を蒙る可能性があること。

後者のメリットは、周りが日本人ばかりなので、精神的な負担や緊張が少なくて済むこと。現地の人とコミュニケーションが取れなくても、引率の人が通訳してくれるであろうこと。何か問題が起こった時も、日本語が使えること。デメリットは、日本人コミュニティがそのまま海外に移動するだけだということ。異文化体験というより、観光ツアーという面が強くなること。

でも、CISVの11歳ビレッジは、このジレンマを解消するプログラムのように思えました。ビレッジには世界の12カ国から48人の子どもが参加します。同一の国からは、男女2人ずつ。つまり、周りのこどものほとんどは他の国の出身者だけれども、さびしくなったりしても、日本の参加者が自分以外に3人いるので、心のよりどころになる。(この人数構成は、絶妙だと今でも確信しています。)そして、各国から大人のリーダーが一人ずつ参加しているので、困った時には手助けしてくれる。母語話者のリーダーがいるというのは心強い。さらに、ビレッジの共通語は英語だけれども、参加者の母語はそれぞれ異なっていて、ほとんどの参加者にとって英語は外国語である。このことは、英語が苦手な日本人にとっては心強いことではないだろうか。同時に、他国の同年齢の子どもが英語を上手にしゃべるのを聞くことは、大変な励みになるのではないだろうか。(実際、どこのビレッジでも一番英語ができないのは日本人だそうです。)

最初に説明会に参加した時は、長男の年齢がまだ参加可能な年齢には達していなかったので、とりあえずは、具体的な参加計画は保留状態でした。

そして翌年の12月、今度は家族全員で説明会に参加しました。夫の目から見てこのプログラムはどう写るか。そして長男本人はどう感じるか。行きたいと言うか。この点がポイントでした。

いくら私がいいと思っても、長男本人に行く気がなければ参加させるのは無理でしょう。また、夫は違った視点を持ってCISVを見るかもしれない。私がいいと思っても、私が見えていないポイントがあるかもしれません。

結果、夫は「いいんじゃない?」と言い、長男も「おもしろそう。応募してみる。」と言いました。

ただし、次の点は、しっかりと言い含めておきました。
① どこの国に派遣されるか選べないこと。
② CISVのビレッジに参加すると、夏の学校行事(2泊3日の海の研修)に参加できない可能性があること。

当初、学校大好き人間の長男は、②について少し難色を示していました。でも、毎月開催されるCISVの事前研修に参加するうち、その思いは消えてしまいました。つまり、ポルトガルビレッジへの期待のほうが大きく膨らんでいったわけです。

そして小4の12月に応募し、1月に面接を受け、2月に派遣が決定し、4月に派遣国が決まり、小5の7月から8月にかけてポルトガルで4週間過ごす運びとなりました。事前研修は、2月から7月まで毎月1回大阪でありました。宿泊研修もありました。

以上が、CISVと我が家とのかかわりについてのお話です。

2009年8月18日 (火)

CISV(国際子ども村)について(3)

引き続きCISVについてです。

CISVは、国際交流・平和教育を目的とする国際的な組織です。アメリカの心理学者、ドリス・アレン博士によって1951年に創設されました。ユネスコに正式にNGOとして参入が認められています。宗教的にも政治的にも中立な非営利団体です。

CISVには年齢別に何種類かのプログラムがあるのですが、中心的なプログラムは我が家の長男も参加した「11歳ビレッジ」です。詳しくは、昨日と一昨日のブログをご覧ください。

「どうやってCISVを知ったのですか?」とよく聞かれます。

今から3年前、長男が小3、次男が小1の夏、カナダで3週間弱過ごしました。3人とも、二回めのカナダでした。午前中は、公立の小学校のサマースクールに送り、午後はコミュニティセンターの子ども向けのスポーツクラス(バドミントン)に参加させました。

その時思ったことは:
① サマースクールのように地元の子ども(ネイティブ)の中に、英語ができない日本人の子が少数派として入るのは、やはり大変な経験だったのではないか。「今日はどうやった?」と聞くと、子どもたちは「楽しかった」と答えていたのですが、無理して言っていたのではないだろうか。(私自身は、教室まで送り迎えをするだけで、授業は見ていません。授業中は、周りの子どもたちのすることを見て、何をすべきか判断していたようです。)

② でも、午後のスポーツクラスのように言葉があまり必要ないプログラムは、本当に楽しそうでした。(これは、私も毎回その場にいましたので確認済み。)

③ 「カナダでは、何が一番楽しかった?」と聞くと、(1)公園で遊んだこと (2)プールに行ったこと (3) バドミントンのクラス と子どもたちは答えました。確かに、公園で自由に遊ばせていると、いつの間にか現地の子どもたちを一緒に遊んでいました。おもしろい現象でした。

そこで私は、考えました。小学生が夏の数週間を海外で過ごすのに、一体どんな過ごし方をするのが最も有益なのだろうか?

● 英語ができない子どもが少数派として現地のクラスの入るのはやはりちょっとかわいそう。その後、何年かそこに住む予定ならよいが、夏という短期間だともう少し楽しめるようなものがよいのではないか。ただし、日本語が通じない環境でも親の助けなしになんとか過ごしたということは、かなりインパクトのある異文化経験であったことは確かだろう。

● かといって、団体の英語研修ツアーのように、日本人だけでまとまって授業を受けたり遠足しても、安心というメリットはあるが、ダイレクトな異文化経験とは言い難いのではないか。団体の観光旅行とあまり変わらないのではないか。(団体の観光旅行がよくないのではありません。私は、若いうちは、いろいろな国の人との接触によって、何かを学びとってほしいと思うのです。)

ジレンマを感じたわけです。 つまり、個人で海外に行って子どもを現地のスクールに放り込むということ(3年前に私がしたことです)と、日本人だけの団体研修ツアーに参加させて日本人コミュニティををのまま海外に持っていくこと。考えようによっては、どちらも両極端です。この中間をとるような海外滞在方法はないのだろうか。

そんなことを思い巡らせていた時、ある記事に出会いました。これがCISVとの出会いのきっかけだったのです。

続きは明日(o^-^o)  

2009年8月17日 (月)

CISV(国際子ども村)について(2)

昨日の続きです。去年の夏、長男が参加したポルトガルビレッジでは12カ国の国から11歳のキッズが参加していました。日本はアジアからの唯一の参加国でした。ヨーロッパからは、ポルトガル・イギリス・オランダ・フランス・ノルウェー・ドイツ・ロシアが参加し、北米からはアメリカ・カナダ、南米からはブラジル、中近東からはイスラエルが参加しました。各国、男子2名・女子2名・リーダー1人(21歳以上の大人)、という編成です。

長男に、「いつもどこの国の人とよう遊んでたん?」 と聞くと、
「なんか、フランスのジュリアンと気が合うた。ポルトガルのセバスチャンも。イスラエルのガイ(16,7歳の、キッズたちのお兄さん的な存在の人。リーダーのアシスタントのようなことのする。)も、ものすご親切やった。」
「へぇ。ブラジルの日系人のゴトウ君は?日本語しゃべらはらへんかったん?」
「うん。全然。」
「一回めのホームステイはケイ(日本人)と一緒やったしよかったけど、二回めのホームステイは誰と一緒やったん?」
「セバスチャン(ポルトガル)と、カイル(カナダ)とダン(イギリス)。」

という感じで、いろいろ話してくれました。それにしても、不思議です。フランスのジュリアンとかと気が合うって言っても、長男は英語もフランス語もしゃべれないのです。どうやって遊んでいたのでしょうか。いまだもって謎です。11歳、という年齢はこのような不可思議な現象がまだ可能な年齢なんですね。(但し、11歳の女子はちょっと違うかもしれません。このくらいの年齢だと、女子のほうがちょっと大人でしょう?)長男はすっかり「日本人はフランス人と気が合うんだ」と信じて帰ってきました。

ポルトガルでは、リスボン郊外の別荘地、町全体が世界遺産のシントラというところで過ごしたのですが、期間中、子どもたちは二回ホームステイしました。一回めのステイ先が、セバスチャンという子の家だったのです。

セバスチャンの親御さんはとっても親切で、何度かメールをくれました。ベレンの塔とか海水浴(大西洋です!)に長男たちを連れて行ってくれて、そこで撮った写真をすぐにメールで私に送ってくれたのです。それを見て、私は感激して泣きそうになりました。やはり長男が出発してしばらくは、心配で心配で仕方なかったから、セバスチャンたちと楽しそうに写真におさまっている長男の姿を見て、本当にほっとしました。

セバスチャンのお父さんはパイロットで、以前夫妻はマカオに住んだこともあるそうです。道理で、食事のときにお箸を出してくれたのか~と納得。なぜか、長男のお土産の中には中国語のポケモンカードもあったし。

セバスチャンと長男は、ビレッジ終了後も何度かメールでやりとりしています。セバスチャンにとっても、英語は外国語。偉いのは、彼は親に頼らず自分で英文を書いていること。(ちなみに我が家の長男は、挨拶などの決まった文しか英語が書けません。Hi, how are you doing? とか。)セバスチャンの英文メールはとっても拙い文なのですが、言いたいことはとてもよくわかる、いいメールです。あるとき、こんな文が書いてありました。

I WANT JAPAN!!!

わかるわかる! 「日本に行きたい!」んでしょ?

はいはい。いつか、絶対日本に来てね。待ってますよ~。
 

2009年8月16日 (日)

CISV(国際子ども村)について(1)

昨日紹介した、3~4週間を世界10~12カ国の11歳児童とともに過ごすプログラム、
「11歳ビレッジ(国際子ども村)」について補足です。

我が家の長男は、昨年ポルトガルに行き、英語が話せないながらもいろんな国の友達ができました。帰国してから1か月間、毎日どこかの国の誰かにメールを送っていたほどです。(但し、こちらから書く文はだいたいいつも同じフレーズ。そして相手から来た英文メールについては、本人は全然読めないので私が全部訳すはめに・・・) 

ここまで読んで興味をもたれた方、今年度の夏の関西からの派遣国はイギリス、ドイツですが、もう募集は終わっています。残念!

しかし、冬の派遣については、まだ募集中! 男の子の枠が2名あります。 派遣先は、インドのラクナウ。期間は、2009年12月28日~2010年1月24日まで。応募するには年齢の制限があり、2009年11月1日から2010年1月31日までの間に、一日でも11歳であること。

ご興味を持たれた方、「CISV日本協会 関西支部事務局」を検索して、問い合わせてみてください。

 

より以前の記事一覧